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学会紹介

理事長挨拶

理事長

一般社団法人 日本接着歯学会
理事長 宮崎 真至

この5月に開催された社員総会ならびに理事会を経て,接着歯学会は新体制となり,常任理事がそれぞれの委員会を牽引することとなりました。矢谷前理事長の学会運営の方針を踏襲しながらも,会員に益することが多く,それによって新入会員の獲得ができるような方策を立てながら,学術を礎とした学会運営を行うことができればと考えております。そのためにも,「学会員ロイヤリティ」の向上を目指し,それによって接着歯学会の歯科医学ならびに歯科臨床における位置付けを高めることができればと考えております。

この「ロイヤリティ」という単語の意味合いとしては,忠実性または忠誠度を意味し特定の商品を繰り返して指名購入するブランド・ロイヤリティが挙げられ,さらに特定の店舗を固定客として愛顧するというストア・ロイヤリティなどが一般的に知られています。マーケティングの目標は,この「顧客ロイヤリティ」を高めることによって買い手からの安定した指名を得ることであり,そのロイヤリティを向上させることが製品あるいはサービスの需要安定を示す重要な指標となっています。

カスタマーサティスファクションという言葉がありますが,これは商品の売り上げなどの数値情報だけでなく,顧客がいかに商品に満足したかという,消費者の感情を重視する考え方に立脚するものです。しかし,患者満足度調査を行ってみると「顧客満足度が高い顧客」が「商品を頻繁に購入する顧客」とイコールとはならないことが判明しました。すなわち,商品に満足していても,そのサポート体制が不十分であると継続的にその商品を購入することがなくなるのが一例として挙げられます。そこで,継続してその商品に信頼あるいは愛着を持っていることを判断するものとして「顧客ロイヤルティ」という考え方がつくられ,これについての評価法などが多方面から検討されることとなりました。その過程で,とくに注目すべき点として挙げられるのが,ロイヤルティが高い顧客は自らが継続してその商品を求めるだけではなく自分の友人あるいは知人にもその商品あるいはサービスを勧めるようになることです。

ブランド,商品あるいはサービスに対して顧客が抱く「信頼感」や「愛着心」としての「顧客ロイヤリティ」を,学術学会に当てはめることができるかどうかの議論はあろうかと思います。しかし,学術雑誌あるいはシンポジウムによる良質な情報の提供,議論を深める学術大会の開催,セミナーによる臨床手技の伝授など,学会員の期待に応えることでロイヤリティを生み出すことができるのではないかと考えています。さらに,会員の期待を超える「体験」,「記憶」あるいは「感動」を提供することで,学会としてのロイヤリティをさらに高めることができるはずであり,それが会員数の増加につながるのではないでしょうか。

学会の活性化が問題となって久しい感があります。そこで,学会執行部をはじめとして多くの皆さんに「会員ロイヤリティ」を高めるための方策を,是非ともお考えいただきたいと思います。新理事長としては,学術雑誌における投稿論文数の質的向上とともに臨床に直結する情報の提供,学術大会の参加者の増加につながる内容と活発な議論,ミニセミナーの開催による学会員同士の相互交流など,ぜひとも実現したいと考えております。これから「会員ロイヤリティ」をキーワードとして,ロイヤリティを向上させることを今後の学会活動の活性化の方向性を模索していきたいと考えております。是非とも,多くの会員の方々にご理解をいただき,時には激論を交わしながら,学究的であり,それでいて楽しい(これが重要です)学会でありたいと心より考えております。これからの理事長職にある2年間ですが,一般社団法人日本接着歯学会の発展を目指すとともに,接着技術の浸透を図ることによって歯科臨床への貢献をさらに進める所存です。会員各位のご協力のほど,よろしく御願いいたします。

  • シンポジウム

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