2008/5/27更新
(このセミナーは終了致しました。以下は過去のデータです)
日本接着歯学会認定審議会は、今年度の新しい企画として本学会認定医の先生方を対象に、2005年度第1回認定医研鑽会を実施することに致しました。ご承知のように、歯科医学、歯科医療は日進月歩ですが、修復に使う歯の接着システムは特に著しく、それこそ日替わりの早さで変わりつつあるといっても過言ではありません。一方、多忙な臨床家におかれましては日々の診療や雑務に追われ、なかなか新システムや術式に触れ、それらを裏付ける理論の理解まで十分に進めることは難しいのが実状であろうと拝察いたしております。したがって、従来から使い慣れた旧システムのほうが安心であり、ついついそれを使い続けることになっているのではないでしょうか。
日本接着歯学会では、第1回認定医研鑽会を通してこのあたりのジレンマを解消し、明日からの新しい接着修復を行っていただくために、本学会認定医の先生方にご提供する特別企画であります。その意味で、万障繰り合わせてご出席していただき、ご聴講していただきたいと思います。その上、認定医相互間の連絡会・交歓の場としてもご活用いただければと思っております。
東京歯科大学歯科保存学第三講座 教授 平井義人
エナメルエッチングから始まったコンポジットレジン修復法の術式および材料の開発、進歩は近年、めざましいものがある。すなわち、歯面をリン酸エッチング・水洗後、プライミング・ボンディング材を塗布するウエットボンドボンディングシステム、歯面のエッチング・プライミングを1回で行い、ボンディング材を塗布する2ステップセルフエッチングシステムとエッチング・プライミング・ボンディング操作を1回で行うワンステップセルフエッチングシステムがある。このようにここ数年の間に臨床における操作ステップの減少化が図られている。
今回、臨床応用にあたっての問題点・注意点を考えてみたいと思う。
日本歯科大学歯学部歯科補綴学第2講座 教授 新谷明喜
MIにおける接着修復では、口腔予防にプラークコントロールやPMTCが第一と考えます。エナメル質表面に形成されるバイオフィルムを除去し、エナメル質に唾液が接触する口腔環境にすることで、う蝕予防につながります。切削して露出した象牙質表面には、自然治癒力がないため、修復しても漏洩が生じると二次う蝕になってしまい、結果的に歯の寿命を短くしてしまいます。また、マージンの変色による審美障害を生じます。エナメル質や象牙質に対する修復処置には、歯質接着性材料を安定して使用することが重要であり、口腔内における接着対象である歯質、金属、セラミックス、レジンに対する接着の利点を理解し、同時に臨床に生かす必要があります。
*当日、参加された認定医の先生にはさらに理解を深め、明日の臨床で活用していただくため「接着歯学(医歯薬出版、第1版、2002)」の提供があります。
高度先進医療「接着ブリッジによる欠損補綴ならびに動揺歯固定」は本年に至るまで4大学病院において実施されてまいりましたが、歯科診療報酬の改定に伴い、条件付で健康保険に導入されることになりました。日本接着歯学会はこのことを重く受け止め、皆様に接着ブリッジをより深く理解し、技法に習熟していただくことを目的として緊急シンポジウムを企画いたしました。学会は本シンポジウムによって接着ブリッジが適切な症例に対して臨床に導入され、受診者のQOL向上につながる契機となることを願っております。当日は接着ブリッジの臨床についてわかりやすく解説していただく予定ですので、奮ってご参加ください。
なお、本シンポジウムは平成20年度本学会認定医研鑽会をも併せての開催であり、認定医と今後認定医を取得される先生方の研修を兼ねております。
日本接着歯学会 緊急シンポジウム2008
日本接着歯学会 平成20年度認定医研鑽会
主催:日本接着歯学会
接着ブリッジ −文献からわかること−
矢谷博文(大阪大学大学院歯学研究科)
接着ブリッジの基本的術式
田中卓男(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科)
接着ブリッジの適応禁忌と臨床成績
松村英雄(日本大学歯学部)
健康保険に導入された接着ブリッジ
安田 登(東京都)